◆第31回 2017 5/20「香道の世界へのいざない」
2017/05/23
ごきげんよう。ちょっと苦手な春がやってきたわ……とアンニュイモードを楽しんでおりましたら、なんだか初夏みたいになったりして、そのくせ夜はぴゅうって「木枯らしっ」って呼んであげたいような風が吹いたりして、翻弄されて、私、もう、へとへとです。
みなさはいかがお過ごしでしょうか。5月の「山口路子のミューズサロン」のご案内です。
◆5月20日(土)15時から18時(以降、ゆるやかに終了)
◆テーマは……
今月は、ちょっとだけ高尚ちっくよ。
だって、
「香道の世界へのいざない」
ですもの。
香道……華道、茶道はなんとなくわかっても香道って、なに?
私、そんなふうに、一時期たいへん興味をもって、本を読んだり、ドキュメンタリーを観たり、そして実際、お香を作る教室に行ったことだってあります。一度きりだけど。
香道……源氏物語とか枕草子とか、そんな雅ワールドが連想されて、うっとり。
そして香り……。
シャネル(実際にはポール・ヴァレリー)の、「香水で仕上げをしない女に未来はない」って言葉に脅されて、こんな私でも香水で仕上げをすることだけは忘れません。香りの本も何冊かあります。
サガンの『香水』にはじまって、鈴木隆さんの『匂いのエロティシズム』は一時期バイブルでしたし、パトリック・ジュースキントの『香水』には、それはもう圧倒されて、この小説が映画化されたときには、その手の、ちょっときつい描写があるものは苦手なはずなのに観てしまって、でも、映画もよかったわ……。『パフューム ある人殺しの物語』。
まあ、そのあたりは私が雑談としておしゃべりする程度にしますけれども、みなさま、香道の世界への、いざない……いざなわれてみませんか。
ほんとうは誘い。って書きたいんだけど、さそい、って読まれちゃうと嫌だなあ、ってそんなふうに思うものですから、ひらがな。
さてさて。
香道のお話をしてくださるのは、木下薫先生!
先生から、
「当日は、香木を数種焚かせていただき薫りを鑑賞。 同時にキリスト生誕の際に捧げられたフランキンセンスの樹脂も焚かせていただき 香りや薫り方の比較などしてみるのはどうかしら?」
なんて、まあっっ、なんだかとってもわくわく! ってはしゃぎたくなるようなメッセージをいただいています。
先生のプロフィールはこちら。
◆香道家の母 政治記者の父の元に生まれる。12歳より現在まで ほぼ毎年5月に 明治神宮茶室・隔雲亭にて 母 香道家 原田曉薫 主催の香席にて香元を務める。
2001年、短いマンハッタン生活をしている間に911テロに遭遇。世界の歪みの接点が自分の暮らしの中に潜んでいた事実に驚かされる。
以来 香道を通じて 日本人の和の精神、香木からさらに人間の生、精神性などに想いをはせる時間を提案。
2007年ニューヨークにて日本人/韓国人 アーティスト共催の 「Hybrid Yellow」展に香道ワークショップを出展。多くのニューヨーカーから好評を得る 同年、五反田 畠山美術館茶室にて香席「地球香炉の夕べ」を主催。 杉並区・目黒区・埼玉県与野市にて香道教室主宰助手。2016年より 目黒区鷹番 アートギャラリー カヴェールにて みやびKIDS~香道こども教室~開講◆
木下薫先生をご紹介くださったのは、路子サロンを支える、そして路子サロンにて熱烈なファンを獲得しておいでの内田容子さん。ありがとうございます。