MODEな軽井沢 特別な物語

◆欲しいコートがない◆2009.11.2

2020/04/22

寒くなってきたわ……とふるえながら新幹線に乗り、熟睡後、東京駅に降り立つと、
あたたかいわ……と、感じる季節です。

それでも、全国的にまもなく冬が訪れ、それとともにコートが欲しくなるのは必至でしょう。
……コート? 
いままでのがあるでしょう? 

とは思うには思うのですが、そういう問題ではないのです。
それでは今年、私はどんなコートが欲しいのでしょう。

すぐに、思い浮かぶのは、シルエットです。つまり、コートのカタチ。
マントとかポンチョとか、どんな呼び方をすればよいのかわからないのですが、とにかく、そういうのが欲しい。

これにはきちんとした理由があるのです。
私は腕のあたりに、なんらかのデザインがほどこされているブラウスやワンピース、セーターが好きなのです。
けれど、これらは困ったことに、ベーシックな袖のコートを羽織ると、もこもこになるという欠点がありました。

場合によっては、袖が通らない場合もある。


(こういうのは、かっこいいけれど、袖がはいらない)


(これも、無理です、たぶん、もこもこに)

……

ですから当然、デザイン性のあるワンピースやセーターでも、余裕で羽織れるコート。
というのが欲しくなるのです。

というわけで、とある日のとある午後。

銀座のとあるセレクトショップで、コートを探しました。
けれど、そこは海外の個性的案デザイナーのブランドなども置いてあるお店なのですが、私が望むコートがないのです。

途方にくれる(オーバーアクション)私に、かわいい店員さんが声をかけてくださいました。

「どのようなものをお探しですか?」

「こちらのワンピース、かわいいですよね。袖がふんわりとしていて。このブラウスもいいですね、肩のデザインが個性的で素敵です。それで、こういう服の上に羽織るコートを探しているのですが、みんなタイトな袖ばかりで、袖が通らないですよね。これって……不思議ではありません?」

私が言うと、店員さんは目をきらきらっと輝かせておっしゃいました。

「たしかに! ほんと、そうですよね!」

「でしょー?」
ぶるんぶるんと、頷いてくださる店員さん。
「上のものに、提案してみます」
ですって。

というわけで、私たちはめでたく意気投合したのでした。

意気投合はしましたが、気に入ったコートはなく、散財しなかったことにひそかに安堵しながら、
「しょうがない、気に入ったのが見つかるまで、五年位前に購入した、マント風のコートでしのぐか」
と思うのでした。

-MODEな軽井沢, 特別な物語