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🔳5/19*語りとピアノのコンサートへの(熱い!)想い🔳

 

 

 およそひとつき後に、久しぶりのコンサートを開催する。

 先日の告知はチラシを添付しただけの簡単なものだったけれど、時間がなかったからで、じっくりとこのコンサートまでの歴史を書きたかった。

「語りと歌のコンサート」をライフワークのひとつにしようと思い、始めたのは2015年。

「エディット・ピアフという生き方」の出版がきっかけだった。

 この年はピアフ生誕100年ということもあり、どうしても出したかった。

 そして、この本を読んでくださったピアニストの大羽洋子さんからご連絡があり、彼女のピアノと私の朗読というスタイルで、熊本で、そしてサントリーホール(ブルーローズ)でのコンサートをすることができた。

 同時期、歌手の黒川泰子さんとの出逢いがあり、私の朗読と黒川さんのピアフ、というコンサートも行った。

 その後、黒川さんと「映画音楽と物語」「マリア・カラス」などをテーマに「語りと歌のコンサート」を開催してきた。

 Akimuseさんと2016年、七夕の日に青山の曼荼羅で開催したライブも忘れがたい。

 ギリシア神話をテーマにした物語、それから「かわりゆく七夕」という歌詞を書いた。それにAkimuseさんが曲を書いてくださった。

 50歳の誕生日を迎えた2016年の年末には写真展とともに「朗読劇の試み ミューズ」を西垣惠弾さんのヴァイオリンとともに行った。

 これでなにかが燃え尽きたのだろうか。

 きっとそうなのでしょう。

 それからまるまる2年、コンサート活動をしてこなかった。

 そろそろ、またあの感覚を味わいたいな、と思い始めた。

 自分の紡ぎ出した言葉を自分で読む。そして好きな音楽と言葉が絡み合ったり、ときに不協和音みたいになったりする、「その時だけ」っていう、何がどうなるかわからないっていう、ドキドキなかんじ。あれが欲しい。

 

 ピアノは鬼武みゆきさん。

 彼女とは、加藤登紀子さんにお招きしていただいた食事会ではじめて出逢った。

 2016年4月11日のことだ。

 みゆきさんは登紀子さんのアシストをしている関係で、そこにいらしていた。

 12名くらいのメンバー。

 私の正面に座っていらしたのだけど、何か不思議な感じがしていた、ずっと。

 帰り、駅までの道を歩きながらお話をし、お互いに「はじめて会った感じがしない」と言い合った。

 

 それからおよそひと月後、2016年の5月11日、横浜の「DOLPHY」に、鬼武みゆきさんのライヴに出かけた。

 私はその方面、疎いから、変な言い方しかできないけれど、彼女のピアノの音、すごく好きだと思った。

 一音一音が氷の針みたい。

 すっごく繊細で透明で、それで鋭いの。

 

 ライヴのラスト、みゆきさんがステージから言った。

 「テーマをいただいたら、そのテーマで一曲弾きます」。つまり即興。

 私は俯いていたのに、みゆきさんは「路子さん、いかがですかー? 作家さんだから興味深い」と指名&プレッシャー。

 とっさに私は言った。

「美しい月夜にひとりきり、どこかひと気のない道で、みゆきさんのような美しいひとが物思いにふけっている」

「わあ、」と、」ちょっと考えた表情をしたのち、みゆきさんが奏でた曲に、私はフォーリンラブ。

 なんて、素敵なんだろう、って、胸がいっぱいになった。

 

 そのライヴの日だったか、その後のメールのやり取りだったか、「いつか一緒にできたらいいですね」と言い合っていた。

 「いつか一緒に」。

 この言葉を、私はいままでに幾度口にしてきただろう。

「ないだろうな」と思いつつ、偽りの「いつか一緒に」を言ったこともあるし、その時は本気で言っても、あとになって、実現する気がしない、と思いなおしたこともある。

 みゆきさんとの場合は違っていた。

 いますぐにではなくても、いつか、タイミングが合ったとき、きっと実現する、と感じていた。

 そして、今回、会場となる「アオシマ」さんを訪れて、その空間に惚れたとき、一台のピアノを見たとき、ああ、みゆきさんとここでコンサートがしたい、と思った。

 すぐに連絡をとった。

 みゆきさんからすぐにご返信があった。

「もちろん、嬉しい!」

 えーん。私も嬉しい。

 みゆきさんの超人的なスケジュールの合間、5月19日の日曜日に決まった。

 それからすぐに打ち合わせのため、私の仕事場ブルーモーメントにいらしていただいた。

 テーマはどうする? どんな形のにする?

 あんなのもやりたい、こんなのもやりたい。

 可能性に満ちた楽しいひととき。

 

 たくさんの刺激的な会話をしたけど、次の言葉、みゆきさんが言った言葉を私は忘れない。

「私たちはふたりとも、自分たちで作り出すことができるのよ。誰かの台本でも、誰かの曲でもなく、自分たちだけのを作れるの。

だから、よくある朗読と音楽じゃなくて、私たちだけにしかできないことをやりましょうよ」

 私は胸熱くなりながら、こころのなかで言っていた。

 みゆきさーん、それ、全部、私の言葉。

 まるきり、同じことを感じていたということ。

 私と同じ想い、同じモチベーションのアーティスト、しかも素晴らしい才能をもったアーティストが、いま、私の目の前にいて、この私と(!)何かを作り出そうとしてくれている。

 

 私、みゆきさんに恥じない作品を書かなければならない。

 

 さらに話は進む。

「私たちだからできると思うから言うんだけど、あえてリハなしにしない? そのときのお互いの呼吸を見ながらの即興にしない?」

「するする、それ、やりたかった」と私。

 もちろん、台本はある。それを事前にみゆきさんはお読みになっている。

 そしてそこから想起した曲のイメージとともに会場を訪れるのだろう。

 でも、ふたりのトークもあるから、そこから、まったく予定にはなかった曲が生まれるかもしれない。

 私も、話す予定ではなかったことを話すかもしれない。

 そういうコンサート。

 

 会場となるアオシマさんのお料理は、かなーりグレードが高く、本当に美味しいので、コンサート終了後はワインとお食事も満喫していただきたいです。

 会費はできるだけおさえたかったのですが、これがギリギリでした。

 それでも、それに見合うだけのパフォーマンスをお見せします。

 私、かなり真摯に、取り組んでおります。

 

 この記事をお読みになってくださって、「だったら、行ってみようかな」と思ってくださる、そんな方にいらしていただきたいです。

 そして、そんなみなさまと会場でお会いできますこと、楽しみにしております。

 ああ。

 めちゃくちゃ長くなっちゃったけど、しょうがないわね。書きたかったんだもの。

 

🔳5/19(日)「語りとピアノのコンサート〜生きた、愛した、愛された。情熱恋愛5つの物語」🔳
詳細とお申し込みはこちらから。

🔳素敵なパンフはいつものように水上彩ちゃんにお願いしました。最近さらに艶やかになった彩ちゃん。ありがとう。

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